若者の投票率の低さは許せない

先週の選挙の投票率、以前よりは持ち直したとは言うものの、まだまだ低い。ちょっと前の選挙の年齢別投票率がすぐに見つかったのでそちらを参照していただきたい(参照)。今回の投票率がすでに公表されているかどうかまで調べていないが、東京都知事選を考えるとおそらくは今回も似たような傾向が出ていると思われる(参照2)。
今回は誰が当選したかは議論にするつもりはなく、若者の投票率について考えてみたい。若者の投票率の低さについてマスコミを通じてよく言われるのが以下のような感じが多い。
1 政治に無関心。自分には関係ないから投票する意味がない。
2 誰に投票しても自分の1票では何も変わらない。
3 (遊び、仕事などで)忙しいから投票どころではない。

これら1つずつ考えてみた。
★1について
若者には大いに関係ある。むしろ年配の方より影響を受ける。たとえば財政政策で日本国債をどんどん発行するというマニフェストを謳った政党が当選し、そのような政策を推し進めていくと誰がその国債を返済するのであろうか?そう、将来の国民である。もしかしたら20年後には借金まみれで消費税が30%になっても国債の利子しか払うことができなくなっているのかもしれない*1。さらには社会保険料国民年金もどんどん上昇しても拒否する人が国会にいなかったらどんどんそういう法案が通過するかもしれない。ということで、若者の方がダイレクトに影響を受ける。
★2について
確かに1票増えただけでは何も変わらないが、そういう人が増えれば増えるほどますます若者の意見が取り入れられなくなってしまう。逆に自分が投票することで身近にいる無関心だった人が「ためしに1回投票してみるか」と思うかもしれない。
結局は「行動しても何も変わらないかもしれないが、行動すれば何かが変わるかもしれない」ということである。そうであるならば、行動した方に賭けるべきなのだ。私は20、30代の投票率が他の世代の投票率を上回ることを夢見ている。
ちなみに若者の投票率が増えれば、「若者の票数を得るために若者優遇の政策をマニフェストに掲げないと落選するかも」と思い、今度の立候補時にはそういった政策を掲げるかもしれない。そしてさらに無関心だった若者が「みんなが投票するんだったら、とりあえず私も投票しとこう」という、ブームになるかもしれない。

★3について
選挙はものすごい多額の税金が投入されるにも関わらず、それを放棄するのは何らかの罰則を設けてもいいと思う。どこかの国では投票しなかったら罰金という国もあるぐらいだから、そのようなことを検討してもいいと思う。

以上が若者の一人として若者たちに伝えておきたいことである。

*1:国債はいくらでも発行してもいいという議論もあるが、今回はその議論は傍論なのでそこまでは踏み込まない。「借金したら返さなくてはいけない」という原則論で話を進める