マーケティングを学ぶ

この本を読みました。マーケティングの入門書ということで専門用語はあまり出てこないし、また豊富な事例により非常に分かりやすい本でした。(以下、メモ。)
・市場志向の戦略
(ポイント)顧客の価値を定義する
たとえば携帯用音楽プレーヤーの場合、多くの企業の戦略としてはより高音質、長時間の再生可能という製品の機能面の向上を目指していた。しかし消費者は音楽の取り込み(ダウンロード)をより簡単に行なえることを期待していた。それを成し遂げた企業が一気にその業界のシェアを奪い取った。*1このように顧客が本当に求めている価値を提供できるよう、戦略を定める必要がある。
・戦略志向の組織体制作り
(ポイント)成熟期にはブランド拡張、成長期にはポジショニング
衣料用消臭スプレーといったらファブリーズという一定のポジショニングを確保した後に、ファブリーズの別の臭いのスプレーを発売。圧倒的なシェアを獲得した後にブランド拡張のために柔軟剤にも「ファブリーズとの共同開発による柔軟剤」といった形で拡張を行なっていった。その結果、臭いに関してはファブリーズといったイメージができあがっていった。

*1:iPodは上記だけでなく、スマートさというブランドの価値もあったため、より一層シェアを奪ったに違いない。