制度について考えた

サッカーネタが続くが、日本の躍進のひとつにフリーキックという武器があったと言われているが、そのフリーキックを決めることができた要因としてボールに対する順応性を挙げていた解説者もいた。Jリーグではリーグ戦で今回のW杯の公式球の導入を決めた、唯一(確認はとってない)のリーグらしい。ということは、仮にJリーグが公式球の導入を決めていなかったら、今回の扱いにくいとされる公式球でのフリーキックが決まらなかったのかもしれない。こういうことを考えると、サッカー協会はこの点はナイスな判断だったと認めることができるのではないか?*1
経済面で言えば、法人税減税が議論に挙がっている。法人税がべらぼうに高い日本では企業が海外に出て行ってしまうという現象が取り出されている。実際の動きは統計などを見ないとわからないが、たとえばアジアで中国か日本に支社を作りたいということがあれば、少なくとももこの法人税率は大きなマイナス要因である。さらに市場としては縮小する見通しの高い日本と、今後ますますの発展が期待される中国とを比べると言わずもがな、である。
このように制度というのは非常に大事である。制度が適切であれば個人・グループ(企業含め)は最初の一歩を踏み出すことを躊躇している場合はバックアップとして、または期待される結果以上の成果を生み出す可能性を高めるのである。もちろんどの制度にもメリット・デメリットを勘案する必要があるが、時代にあった制度の制定のスピードを速める必要があるのは確かなようだ。

*1:もちろん、実は日本人が扱いやすかっただけとか、他の選手のリーグ戦の疲労がピークで球のコントロールができなかったとか、そういった要因も考えられるため、一概にこの意見が正しいとは言い切れない。