バフェットの財務諸表を読む力

史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール

史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール

バフェット関連のほかの本を読んだことがある人なら知っている内容。財務諸表をじっくり読む、自分が理解のできない技術・業界には投資しない、永続的競争優位な企業を好む、などのお話である。ポイントと言えば、実際にP/LやB/Sのサンプルが載っているので、単に文章だけのバフェット本よりわかりやすい、という点であろうか。
研究開発費に投資した企業ランキングが新聞を賑わすことがあるが、このような企業はバフェットは好まないだろうな、とか、上場した途端に配当性向を〇パーセントにすると発表した企業はバフェットから見たら何を言ってんだろうと思うだろうな、とか、いろいろなことを考えながら読み進めていった。
そういえば、最近では上場しないという手を選ぶ企業が増えてきたという記事を読んだが、当然と言えば当然だ。上場はとんでもなくコストがかかるし、そもそも上場してまでの資金は必要ないとか、他の調達手段があるからなど、さまざまな選択肢があるからだ。そういう状況を踏まえて、企業研究をやったほうがいい。「上場企業に就職しないと将来が不安」などとマスコミ等で発言する就活生は考えを改めたほうがいい。